【今いじめられている小中学生へ】イヤな事はイヤだと強い意志表示をしよう!!
今日は昔話をしようと思う。
もう15年も前の話だ。
僕は中学生の頃、いじめられていた。
当時は本当に辛かった。今振り返っても酷かったさ。
15年も前の記憶だからもう薄れていると思うかい?
そんな事はない。思春期の記憶はなかなか消えない。特に最高に楽しかった事と最悪に辛かった記憶は一生消える事はない。今でも鮮明に覚えているエピソードはいくつかある。
この記事が当人に届くかわからないけど
いじめられている小中学生やその親、教師に読んでもらいたい。
僕みたいないじめられっ子を減らすために…。
いじめられた原因
原因は間違いなくニキビと気弱な性格だ。
僕の肌はオイリー肌でニキビが出来やすかった。いわゆる思春期ニキビだったので、大人になってからはキレイに消えたけど、当時はおでこのニキビが酷かった。
同級生から、「からかわれる原因」になった。
意地の悪い同級生からは「ひどいあだ名」をつけられてバカにされて、思春期の僕の心は大きくキズついた。
そこでバカにされても「うるせー!」って言い返せる性格なら良かったけど気弱な性格が災いして、僕は顔を赤めてうつむくだけで何も言えなかった。
例え容姿が悪かったり他人から劣っている部分があってもバカにされた本人が「キレたり」「先生にチクったり」すればいじめられなくなるものだ。
いじめている側はいじめている意識なんてこれっぽっちも持っていない。
せいぜい「ちょっと意地悪」して「ちょっと遊んで」「ちょっと優越感に浸る」くらいのもの。
そんな軽い気持ちで遊んだのにブチ切れられたり、先生から怒られるたらたまったものではない。もう君には近づかなくなる。
ひとつエピソードがあって、うちの中学には吃音の女の子が一人いた。みんなから「からかわれる対象」になり、いじめに発展した。
結果的に女の子はブチ切れて泣いて、学年を巻き込む大問題になった。
僕はサッカー部で、他のサッカー部員がいじめていたのだけど、彼らは部活の先輩を含む部活の集まりで謝罪させられ、一週間の停部になった。
以降、彼らは女の子をからかったりしなかった。
僕にもその女の子みたいにキレる事か出来れば全然違う3年間だったろうと、後悔している。
どんないじめだったか
サッカー部編
サッカー部に入ったが、正直入学するタイミングが最悪だった。
僕が入学したタイミングで顧問の先生が転勤したため、サッカーの指導が出来る先生が誰もいなかったのだ。
部活は先生から完全に放置されていて、先輩達は大会に向けて勝手に練習しているので、1年生は先生からも先輩からも放置され、ミニコートでただ遊ぶようにサッカーしていた。
僕はサッカー部のメンバーが7割は嫌いだった。みんなズルばかりするし、文句ばかり言うからだ。
気弱な僕は何も言い返さないので、そのズルと文句をそのまま受け入れていた。しかし、サッカーはチーム競技である。ミニゲームで相手のズルを認めていては味方から怒られる。
わかりやすく言うと「八方美人」になっていたのだ。だんだん僕は嫌われていった。
いじめのリーダー格の少年は僕のカバンを枕がわりにしていつも横たわっていた。
3年間枕にされた僕のエナメルバックはヨレヨレだった。母親が買ってくれた1万くらいするカバンである。決して安くない。
1年生がビブス(チーム分けで着る服)の洗濯を順番で行っていたが、僕の当番の次の日に雨が降った。
雨天時にサッカーをするとビブスはドロドロである。そしたらビブスの洗濯当番を僕にされた。あれこれ理由をつけてやらされたが気弱の僕は断れなかった。
一生懸命手洗いをして母親に屁理屈並べて洗濯機で洗ってもらい、翌日持っていったが僕は怒られた。
「汚れが落ちていない!ちゃんと洗ったのか!」と。しかも本来当番だったはずの本人からである。僕はやりきれない気持ちになり大泣きした。
今振り返ればこの時点で部活も辞めておくべきだった。
2年生になってからは新しくサッカーの指導が出来る顧問が来たのでかなり良くなった。僕が嫌いな奴は厳しい指導が嫌で何人か辞めていった。(ちなみにリーダー格の少年は辞めていない。彼はサッカーも上手かった)
しかも僕は先輩の試合に出させてもらえてチームもそこそこ強かった。中学3年間で唯一楽しかった時間である。
先輩は良い人達ばかりだったので、先輩がいるうちは良かった。
学校編
本当に辛かったのが学校のいじめだ。
部活は顧問が変わってから劇的に環境が変わった。
しかし学校でのいじめは年々エスカレートしていった。
いじめっ子心理で理解が出来ないのは「お前ムカつく」っていつも言うくせに何故か話し掛けてくる事だ。
ムカつくなら僕に近づかなければ良い、と今でも思うんだけど何故か彼らは近づいてくる。
授業と授業の間に10分間の休憩があったと思うが、何故か僕は毎回トイレに連れて行かれた。
「行かない」と言うと【なんでよ、いくぞ】と言われて連れて行かれる。
そしてトイレで身体がデカイ奴らに囲まれて必ず肩パン(肩にパンチ)されたり、みぞおちを殴られたり、太ももを蹴られる。
「顔はキズがバレるからダメだけど、身体なら大丈夫」という不良漫画に書いていそうな事を言われたのを覚えている。(中2くせーな)
殴る蹴るは僕の日常では普通にやられていた。
宿題忘れたやつが僕の宿題奪って提出した事も一度あった。
ここまでは良い。可愛いものだ。
でもここから先のいじめは今振り返っても胸糞悪い内容を書く。飛ばしても構わない。
テスト期間に入ると部活が休みになる。
家に連れて行かれるのだ。
彼らは不良なのでタバコも吸っていた。
気弱なくせに良い子でいたい僕はタバコを吸う事は拒否できた。
しかし根性焼き(火のついたタバコを身体に押し当てる事)をされた。根性焼きの痕は今でも僕の身体に残っている。
また、僕は全裸にされて…そして………。
(一度書きましたが、消しました。15年も前の話で匿名なのにやっぱり公開は出来ませんでした)
この経験は思春期の僕の心を引きちぎるような、とんでもない辛さだった。
いじめの終わり
ある日僕は集団で(10人くらい)近くのショッピングセンター(今はイオン)に行った。
そこで他の中学の生徒と喧嘩しよう、という話になった。特に揉めた訳でもないので経緯は謎である。
いじめられっ子の僕は「お前やれよ」と言われて断れなかった。
結果、ワンパンで負けた。
そして、目に大きなアザが出来た。
流石にこのキズは隠せなかった。
親に何があったか問い詰められ、僕は泣きながら話した。僕は大きく体調を崩しインフルエンザになって寝込んだ。
そして親から学校へ連絡、生活指導の先生から該当生徒の呼び出し。生徒は罰として「坊主頭」に。母親と一緒に自宅までの謝罪に来た。相手の母親は泣きながら謝っていた。
これが2年の冬の話。
このエピソードで一人のいじめっ子はいなくなった。(この人は他のクラスだった)
だがまだ終わっておらず、相変わらずクラス内で殴る蹴るは続いた。
これが終わるのは3年の秋の話だ。
誰かが先生にチクってくれたのだ。その後僕を殴っていた生徒は僕に謝罪してくれた。
その後の中学生活は大人しくしていれば何も嫌な事はされないので、平和だった。
クラスの女子に「一緒に委員会やろう」って言ってもらえたのが数少ない良い思い出だ。
勇気を持って「嫌だ」と言おう!
元いじめられっ子の僕だから堂々と言えるけど、いじめられる側にも問題はあります。
※この言葉はいじめられている本人以外言ってはいけないかもしれません…。
僕は他の中学の生徒にアザを作られるまで、
他の生徒がいじめをチクるまで、ずっとサンドバックだった。
およそ2年半ずっとサンドバックだ。
吃音の女の子は勇気を持ってキレた。だからいじめられなくなった。
僕は何もしなかった。だからいじめられた。
君たちには僕のようなサンドバックにはなって欲しくない。
相手だって中学生だ。強い意志を持っていじめる人なんていない。強めに反抗されるとちょっかい出すのが嫌になる。
まずは自分の一番素直な気持ちに耳を傾けろ。「嫌だ」「やめろ」と心の中で叫ぶんだ。そして勇気を持って言え!!
ちょっとの勇気で減らせるいじめはたくさんある。
どうしても言えなければ先生や親に相談しよう。
中学生はまだ子供だ。子供が泣いて相談して聞かない大人はいない。
いじめられて恥ずかしいなんて思わなくていい。大人に相談するんだ。
ちょっとの勇気で言える事だ。
その勇気も出さなければ君は3年間サンドバックだ。
この記事を開いた時点できっと「どうにかしたい」という気持ちがあるんだと思う。
であればどうか、あと少し。あと少しの勇気を振り絞って頑張ってほしい。
生徒から相談された教師は必ず真摯に聞いてほしい。しどろもどろで上手く話せないだろうけど辛抱強く聞いてほしい。
間違っても「いじめられる生徒にも問題はある」なんて教師が言ってはいけない。
教師は生徒を守る最後の砦だ。教師から見捨てられたらその生徒はもうなす術がない。思春期の経験はその後の人格形成に大きく影響を及ぼす。いじめ対策は最優先でやるべきだ。
また、いじめられて「嫌」という意思表示をせず、「別にいいんだ」って生徒が言うなら確かに「いじめられる側に問題ある」かもしれないけど、そうじゃなくて「嫌」という意思表示をして教師に相談出来ているうちはその生徒に問題はない。明らかに「嫌という意思表示」をされているのにいじめを辞めない「いじめる側」に問題がある。
担任の教師一人ではどうにもならなければ他の教師に相談しよう。生活指導の教師が各学年にいるはずだ。きっと全力で対応してくれる。
長くなりましたが、ここで終わります。
どうかこの記事をきっかけに小中学校からいじめが無くなってほしい。心からそう願っています。