映画『永遠の0』はやっぱり泣ける作品だった※ネタバレあり
TSUTAYAにいったら、2013年12月に公開された『永遠の0』がDVDレンタル化されていました。永遠の0は興行収入が85.6億円で邦画では歴代6位の人気作。『ルーキーズ』越えです。
小説で読んで面白くて、映画館で観て号泣した作品です。
大好きなのでもう一回観ようとレンタルして参りました。
やっぱり泣ける作品
原作も読んだのですが『永遠の0』は原作のイメージとかなり近くて良かったです。
零戦の操縦音は、実際に零戦を操縦したのを録音しているそうで、細かいところにも力を入れています。
松乃と大石のラブシーン、宮部が壊れていく描写、宮部を守れなかったことによる景浦の葛藤、死んだ伊藤少尉の名誉を守る宮部教官、それに心惹かれる教習生たち。どれも描写がうまかった。また、鹿屋基地に行った景浦のシーンと大石のシーンで同じシーンを角度を変えて使ったのもうまい。
しかも、原作では宮部と松乃の描写は描かれていなかったのですが、映画ではしっかりと宮部が自宅に帰ったシーンも描かれていたので、このあたりは原作以上でしょう。感動ポイントです。
原作を読んでいないと分かりづらい
これは映画化あるあるとも言えるのですが、やっぱり原作を読んでいないと分からない事はありますね。
・井崎さんの回想の中で空母への着艦のシーンがなぜ笑われているのかわかりずらい
空母(航空機をのせている船。海上では空母を拠点にしてます)に航空機を着陸させる事を着艦と言いますが、これが非常に難しいらしいです。
原作では非常に難しい着艦をあっさりこなす宮部はすごい!となるのですが、映画では宮部がすごいとはなっても着艦の難しさが伝わらないから、宮部の何がすごいのか分かりませんでした。
・景浦が松乃と清子を救った事
老景浦が健太郎を抱きしめたシーンに違和感を感じなかったですか?実は景浦は松乃と清子を救っていたのです。
これはかなり大事なシーンです。一応映画にも少し表現されていたのですが、ちょっとわかりづらいです。
老景浦の自宅を2回目に訪れた時、老景浦が「この刀は人の血を吸っている」と発言しました。これが伏線です。
その後場面は変わり、老大石が話を終えて健太郎達が帰宅した後、老大石が縁側で回想するシーンがあります。
回想の内容は松乃が「あの人(宮部)は約束を守った」と発言をした続きです。
松乃「私は戦後すぐのとき、騙されてやくざの囲いものにされそうになっていました。そこから抜け出せたのはある人が体張って私たちを助け出してくれたからです。その人は血まみれの刀のようなものを持っていました。そして持っていた財布を私に投げて「生きろ」と言いました」
という内容。
つまりその刀が景浦の自宅にあった「人の血を吸った刀」なのです。
老景浦は松乃と清子を救った後、彼女らが生き延びれたかどうかは分かりません。ですが、孫の健太郎が現れたことにより、自分が救った松乃と清子が無事であった事を知ったのです。だから抱きしめたのです。
ちょっとわかりづらいですがとても重要なシーン。
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・宮部の最期の特攻のシーンでの宮部の作戦
①敵の銃はかなり発展していて、撃った弾丸が敵機に近づいた時点で爆発する仕組みです。宮部はこれを逆手にとり、海上ギリギリを操縦しました。そうすると、海に反射した戦闘機に弾丸が反応し、爆発するため、宮部機は無傷。
②海面から急上昇し、その後敵の母艦に向かって急降下する。敵の母艦に向かって急降下した時点で宮部の作戦は成功です。敵船に真っすぐ降下していれば、いくら打たれて宮部が死のうが・墜落しようが墜落先は慣性の法則により敵機になります。
さすが!
なんでも原作派の僕ですが、永遠の0は映画でも楽しめます。
『永遠の0』TSUTAYAでレンタル出来るんでみんな観ましょう!