ログキョウ

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『容疑者xの献身』はやっぱり泣ける作品だった

TSUTAYAでレンタルをして久しぶりに容疑者xの献身を観ました。

 

原作も読んだし映画も観た。2008年の映画なのでもう10年前。もうそんな昔なんですね。確かに僕の高校時代だったからもうそんなのになりますね。

 

東野圭吾の映画化作品では『手紙』と並んで2大泣ける作品です。

堤真一さんが演じる石神さんの献身が本当に凄いんですよ。古い作品なのでもうみんな観てるかもしれませんがまだ観てない人は是非観てみてください。

 

 

以下ネタバレです。

 

 

天才数学者・石神 そこまでやるか??

石神さんのお隣に住んでいる花岡靖子さん。この人に執拗な嫌がらせをする元旦那を誤って殺してしまいます。

花岡さんに恋をしている石神さんは花岡さんのために殺人の隠蔽をする、というのがこの作品のざっくりとした内容。分かりやすいですよね。

 

そしてその隠蔽の方法が恐ろしいのです。その方法とは「殺人死体のすり替え」です。つまり、別の死体を用意して、その死体を元旦那に見せかけるのです。

石神さん本人がホームレスを一人殺して、あらゆる方法を使いその死体が元旦那だと警察に思い込ませます。ホームレスはいなくなっても誰も気づかないので、ホームレスの捜索願いは出ないようです。

そして、そのホームレスを実際に殺した時間には花岡さんに完璧なアリバイを作らせます。警察は花岡さんを怪しんで、何らかのアリバイトリックがあるのだろうと勘ぐるのですが、アリバイトリックは崩せません。そりゃあそうですよね。ホームレスの殺人があった時間には本当に花岡さんは別の事をしていましたから。「アリバイトリックと見せかけた死体のすり替えです」

その後、石神さんは花岡さんのストーカーのフリをして、花岡さんに好意がある事を警察に分からせます。花岡さんが別の男性との間に新しい恋が生まれそうになった段階で警察に自首。

 

「元旦那(本当はホームレスだけど)を殺したのは私です」

 

凶器は家にある。殺人の動機は大好きな花岡さんを守るため。自首した理由は「花岡さんが新しい恋を始めて、自分を裏切ったから」。

 

石神さんの発言に矛盾はありませんでした。後は裁判が終了すれば終わり、というのが石神さんの予定でした。

 

本当に凄い献身だと思います。愛する人のために殺人をし、ストーカーの真似をするなんて普通は出来ません。

 

 

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この作品の好きな所なのですが、悪い奴が殺された元旦那以外誰もいないんです。殺してしまった花岡さんは、自分と自分の娘を守るためにやってしまった事だし、石神さんが隠蔽をしなければ自首するつもりでしたから。

殺人を隠蔽した石神さんも、大好きな花岡さんに幸せになってほしいから自らを犠牲にして殺人を犯しました。唯一殺されたホームレスが本当に可哀想だけど、花岡さんも石神さんも殺人は犯しましたが悪い人ではありません。

 

 

石神さん演じる堤真一の演技に泣ける

一応ガリレオの作品ではあるのですが、福山雅治演じる湯川教授よりも石神さんに僕は感情移入してしまいます。

 

石神さんは人生に絶望して、自殺しようとしていました。しかしそんなタイミングでお隣に花岡親子が引っ越して来て、挨拶にきて、自殺を辞めたのです。

その後は花岡さんが経営する弁当屋さんで毎朝お弁当を買うくらいの仲でしたが、まぎれも無く石神さんを救ったのは花岡親子だったのです。花岡さんがいなければ石神さんはいませんでした。

堤真一の演技が本当に良くて、石神さんが今までの人生に絶望し、疲れていることが非常に分かりやすいです。殺人の隠蔽をする時も常に冷静に物事を進めて行きました。しかし、ずっと一定のテンポで話をしていた石神さんですが、花岡さんが自首したことによりそれが崩れます。「やっと花岡靖子を守れる。そう思ったのにもう守れない」そんな気持ちでしょうか。石神さんが崩れるシーンが非常に泣けました。

 

また、湯川はこの事件の真相が分かったとき悩んでいました。「僕がこの事件の真相を暴いても誰も幸せになれない」そう悩んでました。真相を語ると、友である石神が守ろうとした花岡さんが守れなくなってしまう。それではあまりにも石神が可哀想ではないか。

 

散々迷った結果、花岡さんには話しましたが、話を聞いた花岡さんは警察に自首。石神さんと一緒に償う道を選びます。結果的に花岡さんを守れなくなった。

 

石神さんが崩れて泣いている時、湯川は悲しそうな顔をしていました。まるで「本当に自分のやったこと(真相を花岡さんに話した事)は正しかったのだろうか」と考えているようでそれも切なかったです。

 

この映画は元旦那以外、誰も悪い人はいないのに誰も幸せになれなかった映画だと思います。

 

またこの映画のエンディングソング『最愛』も非常に良かった。福山雅治が「容疑者xの献身」をイメージして作ったそうなので、この映画にピッタリでした。

 

 

ホームレスの伏線

東野圭吾と言えば伏線が多い作家です。

今作も少しですが伏線があります。

 

ホームレス街を「事件前に石神が歩いている時」と「事件後に石神と湯川が二人で歩いている時」ではホームレスの人数が違います。最後の方にいた一人のホームレスが荷物だけ残していなくなりました。これはもちろん石神が殺したからです。

これが分かったときはゾッとしましたね。

 

 

この作品、ホントーーーに泣けるのでまだ観てない人は見てほしいですね。

 

 

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