ログキョウ

穏やかで自由な人生を歩みたい。そんなアラサー男性のブログ。

就職が決まらなくて辛い人は多いと思うけど、決して劣等感を抱いてほしくないという話

こんにちは。

 

先日大学の後輩にたまたま会いました。後輩は現在大学4年生。就職活動のまっただ中ですが、まだ内定が出ていないようで、開口一番にその愚痴をこぼしてきました。

 

後輩の表情は曇ってました。他の後輩(その後輩とは共通の知り合い)で2人ほど、4月くらいに内々定をもらっていて、就活が終了しているという話を聞いていたので、その二人と比べると表情が曇るのも無理はないでしょう。

 

会ったのが仕事中だったので、あまり愚痴は聞いてあげられませんでしたが、昔の自分と重なってしまいもっと色々をアドバイスをしてあげたかった。

 

彼に一番に伝えたいことは、決して就職が決まるのが遅いからって他人に対して劣等感を覚えないでほしい、という事でした。

 

 

全く就職が決まらなかった就活時代の僕

ここで僕の就活時代の話をします。僕は昔からいわゆる「コミュ力」というものが無く、面接は大の苦手でした。大学の推薦試験での面接では緊張しすぎて全然喋れることが出来ず、あっさり落ちた経験があります。

 

そんな欠点を自覚していたため大学時代は色んな人と話すことを意識し、アルバイトはあえて苦手な接客業に就きました。就活自体も、僕の時代は3年12月スタートだったのですが、夏頃からインターンシップに参加したり、就活支援の団体が開催しているセミナーに参加したりなど、いわゆる意識が高い系(笑)の就活生だったのです。(笑)とつけましたが、本当にドヤ顔で偉そうなことを言ってました。本当は全然分かっていないくせに、「自己分析は〜〜〜で………」みたいに評論家ぶって物事を言っていたので、多分意識高い系(笑)分類されるでしょう。

 

そんな僕が志望していた業界は商社で希望職種は営業職です。当時の僕は営業でガツガツ仕事を取り、好成績をあげる人間が非常に魅力的に感じておりました。また、「文系と言えば営業」という固定概念があったため営業職を志望した、というのもあります。

 

コミュ力をつけるために色々頑張って来ましたが、身に付いたコミュ力は人並み程度です。決して「周りを巻き込む力」や「人を説得する力」「交渉力」など、営業に必要なスキルは高くなってはおりません。どちらかと言えば一人でコツコツこなすような仕事、例えば経理や総務、労務などの事務系の仕事や、専門知識を武器にする仕事のほうが向いていると思います。

 

全く向いていない仕事なのに営業職を目指すのは正直無謀でした。結果は連戦連敗。4年生の12月にようやく就職が決まりましたが、就職先は正社員雇用ではなく非正規雇用で就職しました。しかも職種は営業ではありません。焦っていたから、とにかく何処でも良いから就職したかったのです。

 

 

周りが決まっている中、自分だけ就活をしているのはかなり劣等感を感じた

就活が長引いている僕はかなり劣等感を感じました。4月くらいから、「後輩向けの就活セミナーのスタッフのバイトをしないか」と誘われました。本当は就職が決まっていない段階で後輩の就職指導なんてしたくなかったですが、「すぐ決まるから大丈夫だよ」って言われて断る事が出来ず、引き受けてしまったです。

 

ところが夏になっても決まらなかったため、本当にこのアルバイトが嫌でした。当時は公務員試験も終わりを迎えた段階で、周りで就職が決まっていない人がほとんどいなくなり、就職活動をしているのは自分だけなんじゃないかっていう気持ちでした。就活セミナーを受けている後輩も、当然先輩達はみんな就職が決まっているだろうと思っているため、僕に普通に質問します。

 

「先輩は何処に就職きまったんですか?」

 

この質問に対して「まだ決まってないんだ」って言うのが本当に辛かった。

 

 

この頃から僕は自分に自信が全くなくなります。

多分友達は「大変だね」くらいにしか思っていないだろうけど、僕は友達に会うと劣等感を感じるため、会いたくありませんでした。親切にアドバイスをしてくれる友達もいましたが、そのアドバイス通りにやってみても全然上手くいかず、僕が申し訳なく感じていまい関係が気まずくなった人もいます。

 

「周囲への劣等感」「自分は社会不適合社」「ダメ人間」そんな気持ちで生きており、なり一人もがいていました。

 

 

就職しても非正規労働が劣等感

多分僕は無駄にプライドが高いのがいけないんでしょうけど、僕は自分が非正規労働者として働いていることが恥ずかしく思っていました。実際には非正規労働者はたくさんいるんだからそんなに恥ずかしく思う事は無いんでしょうけどね。

 

僕は非正規労働者ということが恥ずかしくて、大学時代の友人に会いに行くのが嫌でした。「え?お前正社員じゃないの?」「給料そんな低いの?」実際にそんなことを言う人が僕の周りにいないと思いますがが、そう言われそうで会いたくなかったんです。

FacebookTwitterも辞めました。上手くいっている友人達の姿を見るのが嫌だったのです。

 

そんなこんなで友人とはだんだん疎遠になって行きました。

 

 

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就職が上手くいってないことを気にしてはいけない

しかし、今振り返れば就活が上手くいかなかった程度で、友人達と疎遠になることは無かったんですよね。自分のちっぽけなプライドを守るために僕は友人から逃げていただけなので。弱々しかった昔の自分を殴りに行きたい…笑

 

就活で上手く内定を勝ち取った人達でも今の時代、新卒の3割は3年以内に離職する時代です。入社一ヶ月で辞めた人も知っているし、最近うちに入った新人でまだ大学卒業2年目だけど、うちで3社目って人もいます。

 

終身雇用なんてとっくに崩壊しているし、会社を辞める人はたくさんいます。

 

また、大学卒業してから自分の強みを作る人もいます。学生時代のバイト先に正社員で入ってきた32歳がいましたが、彼は「宅建」を持っていたのです。当時20歳の僕から観ても全然仕事が出来ない人だったので、なんで採用したのが謎だったのですが、「宅建」を持っているからという理由だけで採用されたらしいです。結局彼は1年で退職しましたが、その後別の会社に再就職が決まったみたいです。宅建の力は凄いと思いましたね。

 

このように、大学卒業してから「資格」という自分の強みを作って就職する事も出来るんです。宅建じゃなくても「社労士」「中小企業診断士」。難関でいえば「公認会計士」なども再就職には強い資格です。

 

 

また最近では新卒で入社した会社を辞めてブログで生計を建てるプロブロガーの人も出てきました。らふらく^^のタクスズキさんはその代表例でしょう。僕と年齢が1歳しか違わないのに凄いです。数年前にはプロブロガーなんて言葉は存在しなかったと思うのですが、スズキさんの例は仕事の選択肢はたくさんあるという象徴に思えます。

 

 

そもそも、仕事は人生において「手段」でしかありません。幸せに生きたいという「目標」があってその目標のために仕事を選択するのが本来あるべき姿なんです。

手段でしかない仕事で上手くいってないからって、大切な友人と疎遠になってしまった僕は大バカものです。

 

後輩達にはそんなバカなことをしてほしくない。

 

 

 

最後に

 

仕事を選ぶ際には自分が得意そうな仕事を選ぶようにしてください。

「やりたい事をやる」というのは非常に美しい言葉ではありますが、「やりたい事」や「憧れの仕事」が「自分の不得意」なことだった場合にはやりたい事をやるためには血のにじむが努力が必要となります。子供のころからやりたいと思っていて、長い期間その仕事に向かっての行動をしていたのなら、不得意だったことでもどうにか出来るようになると思いますが、就活中の半年から1年程度ではやりたい事のために不得意を克服するのは相当難しいです。

 

僕はこの見極めを誤って就職活動を失敗しました。

 

話すのが得意な人は営業系でも良いと思うし、コツコツを仕事をこなす事が得意なら事務系が良いと思います。何も得意な事が無いというなら資格をとるのも良いと思います。資格を取るというのは後天的に「強みを作る」ことでもあります。